シャアの叛乱から30年後、平和だった地球圏に新たなる動乱の時代が訪れる!
STORY
コスモ・バビロニアの建国を目論むクロスボーン・バンガードに、「戦争を知らない世代」の高校生シーブック・アノーが立ち向かう!
ガンダム映画化10周年記念作品
ガンダム生誕十周年を記念して制作された、劇場用オリジナル作品。第2次ネオ・ジオン戦争(「逆襲のシャア」での戦い)から30年が経過した宇宙世紀0123、地球連邦に敵対し得る勢力もいまは存在せず、地球圏は一応の平和に包まれていた。だがそんなある日、コスモ貴族主義を唱えるクロスボーン・バンガードの部隊が、新興コロニー群フロンティアサイドを襲撃。フロンティア4で暮らしていた高校生シーブック・アノーは、友人たちと共にコロニーからの脱出を図るが、同級生のセシリー・フェアチャイルドがクロスボーンのMSに連れ去られてしまう。しかも、避難した連邦軍の戦艦スペース・アークは人手が足りず、シーブックは母親がMS開発者だったことから、新型MS・ガンダムF91のパイロットとして出撃することを余儀なくされる……。監督に富野由悠季を迎えながらも、「戦争を知らない世代」を主役に据えることで新たなガンダムの歴史を切り拓こうとした意欲作である。
CAST
シーブック・アノー:辻谷耕史
セシリー・フェアチャイルド(ベラ・ロナ):冬馬由美
リィズ・アノー:池元小百合
レズリー・アノー:寺島幹夫
モニカ・アノー:荘司美代子
マイッツアー・ロナ:高杉哲平
カロッゾ・ロナ(鉄仮面):前田昌明
ナディア・ロナ:坪井章子
ドレル・ロナ:草尾毅
STAFF
原作/原案:矢立肇、富野由悠季
監督/総監督:富野由悠季
キャラクターデザイン:安彦良和
メカニカルデザイン:大河原邦男
音楽:門倉聡
みどころ
元来TV用企画だったため、最初の10数話を再編集したような体裁で、その分非常に中身の濃い映画となっている。市民生活の中に突然、兵器が侵入してくる映像は、内乱とテロリズムが際だった現代ならではの恐怖感。ポイントは敵側の掲げる「コスモ貴族主義」。これは権力を持つ高貴な者ほど前線に出て義務を果たし、人心を掌握すべきというものだ。体制の腐敗防止へのひとつの有効な手段だが、その理想と現実に引き裂かれた鉄仮面の起こした行動と、たどる末路は苦い。狂気に蝕まれる大人たちに対し、主人公シーブックとヒロインのセシリーの人柄は非常に穏やかで、二人の関係が導いていくラスト数分からはストレートな愛のメッセージが伝わってきて感動的である【アニメ評論家 氷川竜介】
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