宇宙世紀0153年、地球に再び動乱の時代が訪れる!
ストーリー
「機動戦士Vガンダム」は、「機動戦士ガンダムZZ」の終了から7年ぶりのTV放送シリーズである。宇宙世紀の流れこそ引き継いでいるものの、背景は宇宙世紀0149年。サイド2にて建国宣言をしたザンスカール帝国は地球への侵攻を開始し、既に力を失っていた地球連邦はさしたる抵抗をすることもできず、民間の抵抗組織「リガ・ミリティア」だけがザンスカール帝国の「ベスパ」と戦っていた。
ある日、ベスパとリガ・ミリティアの戦闘に巻き込まれた少年ウッソは、成り行きで「ヴィクトリーガンダム」を操縦することになり、ベスパのMSを撃退する。意図せずして戦争に巻き込まれるのはZZ以前のガンダムシリーズと同じだが、「ニュータイプ」という概念が希薄化している点が大きく違う。処刑道具としてギロチンが登場したりバイク戦艦や人の精神を攻撃する「エンジェル・ハイロゥ」等、ショッキングな要素が多いことでも話題となった。
メインキャスト
ウッソ・エヴィン:阪口大助
シャクティ・カリン:黒田由美
マーベット・フィンガーハット:白石文子
オデロ・ヘンリーク:中田雅之
カテジナ・ルース:渡辺久美子
クロノクル・アシャー:檀 臣幸
マリア・ピァ・アーモニア:篠原恵美
フォンセ・カガチ:大矢兼臣
ナレーション:中田譲治
メインスタッフ
原作:矢立 肇、富野由悠季
総監督:富野由悠季
キャラクターデザイン:逢坂浩司
メカニカルデザイン:大河原邦男、カトキハジメ、石垣純哉
音楽:千住明
みどころ
富野由悠季監督手がけた中で、もっとも凶暴で優しいガンダム作品だ。カトキハジメのデザインしたヴィクトリータイプ(Vガンダム)は高次曲面で構成され、初代を思わせるマイルドな顔つき。しかし、それは抵抗組織が作りだした兵器なのだ。主人公は13歳のウッソ少年だが、大人の誰よりもうまくガンダムで戦える。この物語はこうした二重構造に引き裂かれたまま進行し、いびつな印象を与えることも少なくない。だが、現実とはそうした二重性に引き裂かれた矛盾したものだと受け入れたとたん、このアニメはがぜん面白くなる。その最たるものが、当初さらわれたお姫様の役どころだったカテジナが最大の敵となる展開で、予測のつかない展開は最後まで驚きの連続だ。【アニメ評論家 氷川竜介】
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