アニメの夢。『ロボット・カーニバル』
OPENING/ENDING (監督:大友克洋)
オープニング、エンディングは、大友克洋が絵コンテを担当。
『金の鳥』『迷宮物語』やゲーム『ポポロクロイス物語』で知られる福島敦子がキャラクターデザインとして原画を担当するという形で制作された。
タイトルロゴが、家々を破壊しながら走っていくというアイデアの秀逸さ、ダイナミックさが、ちょっとブラックな味付けと、大友作品らしい魅力に溢れたフィルムとなっている。福島敦子のリアルタッチでありつつ、遊び心も持った作画も実に素晴らしい。
フランケンの歯車 (監督:森本晃司)
『フランケンの歯車』は、ケン・イシイやGLAYのミュージッククリップ等の仕事で、各方面からの注目を集めている森本晃司の初監督作品。
世界征服を企むマッドサイエンティストの老人が、野望のためにロボットを作り上げる
老人の夢は叶うのだろうか?
内容に関しては、ロボットが立ち上がる様子をじっくり描くという実にシンプルなものであるが、ディテールへのこだわり、凝った映像処理等の画的な魅力によって、見応えのあるフィルムに仕上がっている。レトロなムードも楽しい。
DEPRIVE (監督:大森英敏)
『新造人間キャシャーン』『破裏拳ポリマー』等の往年のタツノコ作品を彷彿させる、肉弾アクション主体の、正統派のヒーローアニメである。
作業用ロボットだったツ・ムジは、捕らわれた少女を奪い返すため自らを戦闘ロボットへと改造し、悪の本拠地に挑む。
アメコミ風の敵のボス、カムラ・トルーのデザインは大森英敏の師匠にあたる湖川友謙が担当。他のメカデザイン等も、一部、当時のビーボォーのメンバーが手伝っている。
プレゼンス (監督:梅津泰臣)
「プレゼンス」は、リアルかつ繊密な作画でアニメファンに知られる、梅津泰臣の初監督作品である。「映画的」である事を意識した作品であり、全編にそこはかとない寂寥感が漂う。画的なこだわりもかなりのもので、一部のカットの描き込みは究極的なレベルに達している。
1コマ、2コマ撮りを多用したキャラクターの演技もかなりの見応え。
ちなみにタイトルはレッド・ツェッペリンのアルバムから。
主人公の「男」を『ウルトラセブン』のモノボシ・ダン役の森次晃嗣が演じているのも、話題のひとつだ。
STAR LIGHT ANGEL (監督:北爪宏幸)
思春期の女の子の気持ちを丹念に描いた、おとぎ話風のファンタジックな作品。
『機動戦士Zガンダム』や『機動戦士ガンダムZZ』といったハードなロボットアニメに参加していた北爪宏幸が、それとは全く違ったテイストの「ふんわりとした感じの作品を手がけてみたい」と思って作ったのだそうだ。
繊細でナイーブなヒロインは、表情や仕草も、なかなか魅力的。
作品としては、音楽を重視したミュージッククリップ的なスタイルがとられており、松田聖子の「天使のウィンク」をイメージしていたそうだ。
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