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ゴールデンウィークに待望の実写版の劇場公開もせまり、ますます広がりをみせる『ひぐらしのなく頃に』。その『ひぐらし』の世界を“歌”で彩ってきたのが、島みやえい子さんだ。北海道に拠点を置く音楽制作集団・I've(アイヴ)の歌姫として、これまでアニメの第1期、2期と主題歌を担当。そして既に発表されているように、実写版の主題歌も彼女が歌唱することが決定している。まさに『ひぐらし』の“顔”となった島みやさんだが、彼女の音楽性の幅は非常に広く、アニメの主題歌などでは見られない、いつもとは一味違った島みやさんのの歌を聴くことができるプレミアムなライブが07年末に開催された。
今回のライブ「EIKO SHIMAMIYA ACOUSTIC NITE 2007」はその名の通りアコースティックライブということで、ステージも生バンドをベースに大人の雰囲気。まるでディナーショーやジャズクラブのような装いだ。観客も特別に選ばれてこの会場に足を運んだだけあって、空気感がまさにプレミアム。島みやさんの“歌”を存分にフィーチャーしたステージとなった。
●生バンドで、大人な雰囲気で、ゴージャスなテイストに……
クリスマスも迫った12月17日。平日の夜にも関わらず多くのファンが至福の美声に酔いしれるべく集まったのは文化放送。通常のライブならば開演と同時に大歓声が巻き起こるのが通例だが、今回は雰囲気もあってか観客も“大人”しく拍手で島みやさんを迎える。
1曲目は「砂の城」、続く「FLOW」と軽快なテンポの楽曲が続く。程良い空気感に包まれたところでMCへ。「アコースティックライブは今回で2回目になります。立ち見のお客さんもいっぱいで……すみません(笑)。短い時間ですけど楽しんでください」とあいさつする島みやさん。大人の魅力に溢れた優しい話し方も会場の空気をさらにシックな雰囲気にしてくれる。「ネクタイが多いですね。もしかして会社を休んできてくれたのですか?」、そう、今日は平日。スーツ姿のオーディエンスも多い。
「今日はアコースティックライブということで、ツアーとは違う趣向でやっていきたいと思います。大阪、名古屋でもアンケートを書いてもらいまして、それを読ませていただきました」と話す島みやさん。実は来場者には事前にアンケートが配られていたのだ。しかも読まれるとプレゼントがもらえるという。
最初に読まれたアンケートに書かれていた質問は「曲が出来るときは瞬間でひらめくのか、それとも熟考して出来上がるのですか?」というもの。確かにアーティストの曲作りというのは、ファンならずとも気になる部分。それに対し島みやさんは「瞬間ですね。どちらかというと短い時間で出来ます」と回答。ステージ上へアンケートを読まれた観客が上がると、「今日のプレゼントは“装着”していただきます」といきなり謎めいた発言。場内がざわめく中渡されたプレゼント、それはなんと“赤いトナカイの角”。まさにクリスマステイスティな一品だ。「俺達も聞いてなかった」と驚くバンドメンバーを尻目に「ライブが終わるまで装着していてくださいね」と、優しく語りかける島みやさんであった。
「軽快な歌はこれで全て終了してしまいました(笑)」とMCを続ける島みやさんにオーディエンスがざわめく。「ここからはみなさんをどーんと落としていきます」と言って彼女が歌いはじめたのは「Mosquito」。アルバム『ULYSSES』からの1曲である。
●観客との距離感が生み出すトークの魅力
再びMCタイムへ。「私のライブはお話がいつも長いんですよ」という島みやさん。「『ひぐらし』が映画化されることになり、また主題歌を歌います“WHEEL OF FORTUNE 運命の輪”という曲です」と告知。実写でも彼女が主題歌を歌うことで、アニメと実写の世界観には共通のキーになる存在が生まれることになる。待望の楽曲への期待も高まる中、続いて彼女が歌いはじめたのは「奈落の花」。シックな楽曲と楽しいMCというコントラスト豊かな構成で、オーディエンスを楽しませる。
「かぜに良い対処法は?」という質問にはなんと、「ナンにカレーをつけて食べると直る」と回答。観客の反応も見物だった。次なるプレゼントもまた面白い。なんとトランクス。「前にサインを書こうとしたら事務所に止められました。だからお尻にちょこっと書きました」と話す島みやさん。サイン入りトランクスという、世界でも珍しい(?)アイテムを前に、少し恥ずかしそうな観客の姿も印象的だ。
「all alone」と「胸のクロス」を経て再びMCタイム。今度の質問は「無人島へひとつだけ持っていくとしたら?」。何度か聞かれたことがり「自分のCD」と答えたそうだが、オーディエンスからすかさず「プレーヤーは?」というツッコミが。「確かに」と納得しながら逆に「何を持っていきますか?」と質問する島みやさん。「えい子先生の歌が入ったMP3プレーヤー」と答えたファンに「うまい」。このファンとの距離感もまた今回のようなスタイルのライブならではだ。
次に歌うのは、群馬に“ひかりなでしこ”というせんこう花火の工場があるのを知り、それがきっかけで生まれたという本邦初公開の「ひかりなでしこ」。
その後、ライブは「宇宙の花」「求道の人」「THE CHRISTMAS SONG」「しあわせな夜」と続いてフィナーレ。前回、前々回はスルーされた(?)バンドメンバー紹介もラストに行われ、歌われた曲数は決して多くはないものの、島みやさんの持つ歌唱力の高さが1曲1曲のクオリティの高さと相まって、充分に“魅せる”ステージとして、ビッグスケールなエンタテインメントを鑑賞した気分だった。久々に正統派の“ライブパフォーマンス”を堪能した、そんな感覚に包まれた今回のライブ。「来年もこのスタイルでライブをしたい」と話していた彼女。もちろん来場者は全員大歓迎だろう。大きなアリーナ級のステージにはない距離感とリラックス感の中で、“歌”の魅力を再び味わえる日が待ち遠しい。
●そして4月は待望の2ndアルバム&マキシがリリースだ!
ファン待望の島みやさんの2ndアルバムが08年4月2日にリリースされる。TVアニメ『ひぐらしのなく頃に解』の主題歌「奈落の花」を含む全13曲が収録され、前作『0』以降の充実した音楽活動が結実した秀作に仕上がっている。大自然の雄大さを美声の優美さで包み込んだ神々しいまでの傑作だ。
『ひかりなでしこ』/島みやえい子
08年4月2日発売
<初回限定盤>3,500円(税込)
<通常盤>3,000円(税込)
発売:ジェネオン エンタテインメント
※実写映画「ひぐらしのなく頃に」主題歌マキシシングル
「WHEEL OF FORTUNE(運命の輪)」/島みやえい子(I've)
08年4月16日発売
<初回限定盤>1,890円(税込)
<通常盤> 1,260円(税込)
発売:株式会社フロンティアワークス
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