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古谷徹さんがオリジナルアルバム『HEROES〜to my treasure〜』を3月26日にリリースする。20年ぶりでオリジナルとしては初のCDとなる今作は古谷さんが演じてきた代表的なキャラクター6人をフィーチャーしたキャラクタートリビュートアルバム。キャラクターソングではなく、古谷さんから各キャラクターへの想いを捧げた楽曲が全7曲収録されている。古谷さんが自らセレクトした6名のヒーロー達。どの曲が誰に捧げられたかは聞けば一目瞭然だ。
富野由悠季さんが作詞家としての名義である井荻麟として2曲を作詞、劇場版『機動戦士Zガンダム』の主題歌を手掛け、自らも作品のトリビュートアルバムをリリースするほどの『ガンダム』フリークであるGacktさんが1曲作曲を担当するなど豪華な作家陣を迎えた。古谷さん自身も作家陣と会い、曲や詞のイメージを事前に伝えるなど楽曲制作にも関わっている。
スペシャルトラックを含め、収録された全7曲はハードなロックあり、アダルトなムードの楽曲あり、さわやかなポップスありとトリビュートアルバムとしてのみではなく、古谷さんのボーカリストとしての魅力が十分に詰まったアルバムに仕上がっている。
長い声優生活を経て、数多くのキャラクターに魂を吹き込み、共に人生を歩んできた古谷さんにしか作れないこのアルバムは、古谷さんからの「誰もがヒーロー、ヒロインになれる」というメッセージが込められた、まさに世代を超えて愛される“名盤”。このアルバムで古谷さんの軌跡の一部をたどり、声優・古谷徹の魅力を思う存分堪能してほしい。
●アルバム制作の経緯 〜 選ばれた“6人”の「理由」
――まず今回のアルバムを制作することになった経緯をご説明いただけますか?
古谷さん:中学時代からバンド活動をやっていたくらい音楽が好きだったんですが、最終的に声優の道が一番自分を活かせると判断して現在に至るわけです。でもその間も音楽への夢は抱き続けていて、第一次声優ブームが起こった時、スラップスティックという声優のバンドをやってアルバムを12枚、ソロでも『機動戦士ガンダム』がヒットした頃に4枚ほど出したんですけどその後、20年以上経って、いまだにCDを出したことがなくて。自分やバンド名義でリリースしたのはすべてレコードだったんです。CDはアニメのキャラクターで歌った曲だけでした。自分のオリジナルソングでCDを出したことがなかったため、「いつかCDを出せたらいいな」とずっと思っていました。
あと実は僕の代表作の一つであり、声優生活を語る上で欠かすことのできない『巨人の星』のアニメ放送から40周年という節目の年ということもあり、けじめとして何か形に残したい考えていました。
そんな折、去年の10月に大使館のイベントで北京に行ったとき、偶然、avexのスタッフの方々と出会い盛り上がって、カラオケに行ったんです。みんな『ガンダム』世代の人達で僕が歌の合間にセリフを言ったりするとすごく喜んでくれて。楽しい時間を過ごしたんですが、その時に「CDを出した事がないんです」と話したら、「じゃあ、出しましょう!」と言ってくださって。たぶんカラオケで歌ったことで「多少歌えるんだな」と思ってもらえたのかなと。そう考えるとカラオケに行ってよかったですね(笑)。
――作品やキャラクターに関するアルバムを出す時、セルフカバーやキャラクターソングアルバムという形が多い中、キャラクタートリビュートアルバムという切り口はとても斬新だと思います
古谷さん:オリジナルソングのアルバムを出すことが前提にありましたが、声優生活40周年という部分をうまくドッキングできればいいなという想いがあって。ここまでやって来て改めて思うのはそれぞれの作品やキャラクター、そして関わってくださったスタッフの皆さんに恵まれていたこと。あと声優として演じてきた年月、時代もよかったですね。何十年と言う長いスパンで愛され続けるキャラクターをいくつも演じることができた声優はあまりいないのではと自負しています。『巨人の星』から始まって、いろいろな作品で演じるたびにそのキャラクターから何かを教われたことは自分の人生においてもサブタイトルのように宝であり、かけがえのない財産になったと思います。彼らに出会えたことはとても幸運でしたし、感謝もしています。
そんな想いを音楽にできればと考えて、オリジナル曲ではあるけど、僕の演じたキャラクターのエッセンスを入れて、そのキャラクターを知っている方には「あのキャラじゃない!?」と思ってもらえるようなアルバムにできたらいいなと。でもあくまでオジナルアルバムなので作品やキャラクターを知らなくても楽しんでもらえるクォリティを目指しました。
そんな僕の想いを制作スタッフの皆さんが共感して、この企画を実現してくださって。本当に感謝しています。
――私はこのアルバムのトリビュートしたキャラクターの作品はすべて見ていましたが、どの曲がどのキャラクターに捧げた曲なのか、1回聴けばすぐにわかりました。そのくらい、詞や曲の雰囲気がキャラクターにマッチしている気がします
古谷さん:そう言ってもらえるとうれしいです。ありがとうごさいます。僕が演じてきたキャラはどれも魅力があって、個性的なので主役、脇役に関係なく印象に残りますよね。
――今回、6人のキャラクターがフィーチャーされていますが、どういうふうに選んだのでしょうか?
古谷さん:「7曲入りになります」と聞いて、キャラクターを挙げると『巨人の星』の星飛雄馬、『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイは欠かせない。この二人は僕の中でも二大巨頭で演じられたことは僕にとって勲章だと思っています。あとは『聖闘士星矢』のペガサス星矢、『きまぐれオレンジ☆ロード』の春日恭介、『ドラゴンボール』のヤムチャ、『美少女戦士セーラームーン』のタキシード仮面が続けて頭に浮かんできました。これらの6人の作品はそれぞれ社会現象にもなってたくさんの方に知られていることもありますが、自分が演じていてそのキャラが深く記憶に刻まれているんですよね。だから想いが強い、思い出がたくさんあるキャラクター達なんです。
でもあと1人ということで、ここまで演じた約150作品、主役だけで50作品以上あるんですけどそのリストを見ながら考えたんですが、後はみんな、優劣つけがたくて。無理してもう1人をリストアップするより、今、一番愛されているであろうアムロをもう1曲トリビュートしようと。そこでスペシャルな曲にしたいと思って、Gacktさんに作曲していただいて、井荻麟さんこと富野由悠季監督に作詞をお願いした曲をスペシャルトラックとして収録しました。
――『ガンダム』シリーズの生みの親である富野さんと、アーティストの中でも最強の『ガンダム』フリークであるGacktさんはこれ以上ないコンビですね
古谷さん:ちょうどこの企画が動き始めた頃、Gacktさんが『ガンダム』のトリビュートアルバム『0079-0088』を制作されていて、そのアルバムは限定盤でアムロ盤とシャア盤があり、僕らの録り下ろしのセリフがそれぞれ収録されることになりました。Gacktさん自身がセリフをオリジナルで考えて、しかも富野さんの許可もとれていて「本当にこの人、『ガンダム』が好きなんだな」と改めて感心させられました。その時に音楽の話題で盛り上がって、Gacktさんから「古谷さん、歌を歌わないんですか?」と聞かれて、「実は中学時代にバンドをやってて、ジミー・ヘンドリクスやCREAM(クリーム)が好きだったんです」とか「以前、バンドやソロでもアルバムを出したことがあるんです」と言ったら、「ぜひ聴いてみたいです」と言ってくださって、それで僕の歌の音源をGacktさんに送りました。その後、Gacktさんに楽曲制作をお願いしたら「古谷さんの力になれるなら」と快く承諾してくれました。僕の歌を事前にお渡ししていたこともあって、僕のキーや歌唱力をわかったからOKしてくれたんでしょうね。
富野さんには最初から詞を書いていただきたいという想いがあったので、アムロのトリビュートが2曲になった時点で2曲共お願いしました。富野さんは「もう40年になるの? よく頑張ってきたね!」って(笑)。お祝いの意味で書いてくださったんだと思います。このお二人に曲を提供してもらえたこともタイミングが合っていたんでしょう。そう考えるとやっぱり幸運ですね。
●アルバムのコンセプト 〜 ヒーローだから男らしく
――楽曲の制作に入る前に、古谷さんから他の作家陣の方にはオーダーしたり、説明したりされたんですか?
古谷さん:まずディレクターと僕で話し合って、詞やサウンド面の方向性を決めました。僕のほうからそれぞれのキャラクター説明をして、「それだったらこんなサウンドかな」と話して、それからディレクターから作家の方に話してもらって。その後、数人の作家の方と実際にお会いして焼酎を飲みながらアニメ談義をしました(笑)。でも説明するまでもなく、皆さんご存じで、「『オレンジ☆ロード』だったら僕、見てました」という感じですごく楽でした。これもキャラクターのおかげだなと思いました。
――ディレクターや作家陣とコミュニケーションがスムーズだったのは作品やキャラが素晴らしく印象的で浸透していたこともありますが、古谷さんがバンドやソロなどの音楽活動を経験していて、精通していたことも大きかったのでは?
古谷さん:節目となるオリジナルアルバムなので自分の音楽の原点でもあるギター中心のロックサウンドでいきたいと思っていたのですが、超ガンダム好きのディレクターも僕と同じようにバンドをやっていた方で、好みが一緒で最初から意気投合しました。他の作家の方も同じだったので思った通り、いや想像以上のサウンドを作ってくれました。
――作家の皆さんも古谷さんからのオーダーや希望には応えたいという気持ちも強かったでしょうか?
古谷さん:作品へのこだわりを皆さんが強く持ってくださったのでこんなに内容が濃い楽曲がそろったんだと思います。でも「古谷さんはニュータイプのアムロなんだからできるはず」という根拠で僕に対してもハードルの高いことを要求してきて。もっと楽にできると思ってたんですけど(笑)。
もちろん僕自身もファンのみんなに喜んでもらえる、いいアルバムにしたいと思っていましたし、皆さんが期待してくださる以上は自分の本業は歌手ではないけど、少なくとも声優界でトップレベルを目指さなくてはいけません。クォリティの高いものを作る上で作家の皆さんがこだわって僕に求めてくださったのはとてもうれしかったです。
――詞もサウンドも男らしい曲がそろいましたね
古谷さん:『HEROES』というタイトルは自分の中で最初から決めていて。『HEROES』だからかっこよくなきゃマズイだろうって。6人のキャラクターにはそれぞれにファンの方がいます。その方達にとって、彼らは紛れもなくヒーローだと思うんです。
――詞は各キャラクターへのトリビュートであるのと同時に、我々が抱く「こんなヒーローいたらいいな」とか「こんなヒーローになりたい」という理想像も体現されている気がしました
古谷さん: 僕らが関わっているアニメも見てくれる人が「こんなふうになれたら」という憧れだし、「あの主人公になれるように頑張ろう」というエネルギーや元気の源になってくれていると思うんです。それと同じようにこのアルバムを聴くことで勇気や情熱、夢を感じてほしいし、元気になってほしい。「あきらめずにみんなもヒーロー、ヒロインになろうよ」というメッセージを、歌を通じて伝えられたらいいなと。
――どの曲もかっこいいんですけど、ハードなロックだったり、アダルトな曲だったり、さわやかなポップスだったり、それぞれサウンドに個性があって、カラーが違いますね
古谷さん:それぞれのヒーローは特色があって、ロックとギターサウンドというベーシックな部分は統一させながらもキャラクターを感じさせたいと思って作っていったら、結果的にバリエーションが豊かになりました。
曲ごとにカラーが違うのは歌詞カードを見ていただいてもわかると思いますが、1曲ごとに色を変えています。それぞれのキャラクターを象徴する色にしてみました。デザイナーさんも素敵な感じにしてくれました。ジャケットの中面の写真でも僕がそれぞれのキャラクターを表現しています。自分はもう若手ではないので大人っぽい服装でいきたいなと思って、今風のおしゃれな黒いスーツで決めて。そこに各キャラクターのイメージカラーのアイテムを合わせて、さらにいかにもというポーズで撮影しました。サウンド、詞、ジャケット、すべてが一体となって、僕が目指したコンセプトを作り上げていると思います。
●家族に相談して決まったジャケット 〜 そしてTAFでのライブ
――ジャケットといえば表紙の写真はすごくインパクトがありました
古谷さん: 中面が最初に決まって、じゃあ表紙はどうしようかという話になって、シンプルな白のワイシャツを着たらというアイデアもありましたが、僕から「脱いでもいいよ」と言いました(笑)。このアルバムではすべてキャラクターを着ている。オリジナルアルバムだから表紙くらいはそれを脱ぎ捨てて、素の古谷徹を見せるのもいいんじゃないかという意図で裸になりました。ちょっと恥ずかしいんですけど(笑)。
――すごい肉体美ですね。鍛えた体で驚きです
古谷さん:これはカメラマンさんがうまいんです。でも合成じゃないですよ(笑)。日頃からヒーローを演じるんだったら、自分もヒーローじゃなきゃいけないと思って毎日、欠かさずトレーニングはしています。それとアウトドアが趣味なので、ウインドサーフィンで遭難とかしないように一応鍛えておかないと。あと奥さんがペ・ヨンジュンのファンで、娘は山P(山下智久さん)のファンで……二人共、超かっこいいし、二人共脱いだ姿を見たらすごく鍛えていて。「僕も負けられない」とライバルと思って頑張ってるんです(笑)。
いつまでも男はかっこよくありたい。僕のこの写真を見て、「俺も頑張ろう」と奮起してくれたらいいですね。世の男性の皆さん、一緒に頑張りましょう!
――この写真をご家族に見せた時の反応はどうでしたか?
古谷さん:もちろん一番最初に相談しました。反対されるかもしれないと思って一応、最初のアイデアにあった白シャツでも撮影したんです。家族が大事なので反対されたら服を着ているバージョンに変えようと思っていたら意外に「いいんじゃない」と言ってくれて。それに加えて「カラーそのままだと生々しいからデザインしてもらうか、モノクロにしてもらったら」とアドバイスもしてくれました。写真データを使って、パソコン上で自分でシミュレートして見せたら「カッコイイ、カッコイイ」と言ってくれたんで、思い切って裸のパターンを使うことになりました。またモノクロというアイデアは歌詞カードの裏面で採用しています。
――そして3月29日に行われる東京アニメフェア2008のavexステージで、このアルバムの曲を披露されるそうですね
古谷さん:ちょっとドキドキですね(笑)。でも昔、たくさんライブもやっていますし、せっかくクォリティの高い楽曲に仕上がったので、ぜひ皆さんに生の歌を聴いていただきたいです。と言っても全曲歌うわけにはいかないので、このアルバムの魅力の一部が伝わるように頑張ります。
――では皆さんにメッセージをお願いします
古谷さん:今回の企画は学生時代からの音楽活動の集大成でもあり、夢でもあり、声優生活40周年の区切りになる大切な1枚になりました。このアルバムのテーマはヒーローです。みんなにとってのヒーローが僕にとってもヒーローであり、宝でもあります。自分の人生にとって大きな影響を与えてくれたキャラクターへの感謝の気持ちを表しつつ、聴いてくださる皆さんも一人ひとりがヒーローになれるということを伝えたくてこのアルバムを作りました。
制作していく中で改めて広い世代の人達に愛されている作品やキャラクターに自分が関わってきたことが実感できたし、10代の子からおじいちゃん、おばあちゃんまで一家に1枚あれば、みんな楽しめる、ファミリーアルバムになったと思います。ここまでの古谷徹の40年を感じてもらいつつ、まだまだ続く古谷徹の声優の道の上でかっこいいヒーロー像を追求していく姿を見守ってほしいと思います。皆さんも僕と同じようにヒーロー、ヒロインになってください。
●TAFでイベント開催!
「東京国際アニメフェア2008」
3月29日(土)12:00〜13:00
東京ビッグサイト・avexステージで開催!
●発売記念イベントも決定!!
4月13日(日)16:00〜17:00
秋葉原ラオックス アソビットゲームシティ イベントスペースで開催!
参加方法:アソビットゲームシティにてCD購入
内容:トーク&ミニライブ 握手会 サイン入りポスタープレゼント
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『HEROES〜to my treasure〜』/古谷徹 08年3月26日発売 2625円(税込) 発売・販売:エイベックス・マーケティング
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