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ファンと一緒に“光酒(こうき)”で乾杯! ニンテンドーDS『蟲師 〜天降る里〜』発売記念イベントが開催[東京・新宿ロフトプラスワン]  ( 2008年02月07日 )

 自然界に存在する“蟲”と人とをつなぐ「蟲師」の世界を描いた人気コミック『蟲師』(講談社「月刊アフタヌーン」隔月連載中)。2005年に放送されたTVアニメも各方面で絶賛された人気作がついにゲーム化。1月31日の発売を記念して、1月26日、東京・新宿ロフトプラスワンにてニンテンドーDS『蟲師 〜天降る里〜』のイベントが行なわれた。会場にはTVアニメ『蟲師』の監督をつとめ、ゲームの監修も担当した長濱博史さん、蟲師・ギンコ役の中野裕斗さん、シナリオを担当した桑畑絹子さん、企画・プロデュースを担当したマーベラスエンターテイメントの水谷英之さんと石綿春也さんが参加。『蟲師 〜天降る里〜』の制作秘話をはじめ、さまざまなメディア展開をみせる『蟲師』の魅力について語り合った。

●スペシャルドリンクで大人のイベントに



 会場では作中に登場する命の水“光酒(こうき)”をモチーフにしたスペシャルドリンクが用意され、中野さんによる乾杯の音頭でイベントはスタートした。最初は『蟲師 〜天降る里〜』の企画と制作の経緯についてプロモーションビデオを流しながら水谷さんが説明。TVアニメの放送から3年を経てゲームが発売されることに加えて、ゲームの監修をつとめた長濱監督をはじめ、シナリオや音楽、音響監督までアニメのスタッフが再結集したのはかつてない試みで、「ゲーム制作史上初めてのことだと思います」と水谷さんは語る。これまで築き上げてきた『蟲師』の世界観をそこなうことなく、ファンも納得できるものを作ることができたとアピールした。



 『蟲師 〜天降る里〜』は、プレイヤーが新米の蟲師となり、自分の住む集落に棲息する蟲を採取、記録をつけることでメインストーリーが展開していくが、プレイヤーの行動は基本的に自由。村人たちと会話を交わしたり、野山で山菜や薬草を取りにいったりと、集落でのんびりした生活を送ることも可能だ。長濱監督は「主人公(プレイヤー)は蟲師になろうと思ってやっているわけではないんです。ギンコのように生まれながら命運が決まっているようなキャラクターではない。蟲師の世界に自分が参加するという作品なので、原作コミックを読んでいる気分になってくれたら」と説明する。また、馬越嘉彦さんのキャラクターデザインについては「メインキャラクター以外の村長やその他大勢の村人にも着物や帯に柄が入っていて、キャラ付けを本気でやってくれている」と絶賛。さらにそのキャラクターを忠実に3Dへ移行させたゲームスタッフにも感動したと続け、「ギンコもちゃんと煙草をくわえていて、DSの画面では見えなくなってしまうところまでこだわってくれた。動かすのは大変だったと思います」と語った。



 「アニメ1本分くらいの量で書きました」というシナリオ担当の桑畑さんは「原作の話をアレンジする案もあったのですが、最終的にはひとつの里を舞台にして、プレイヤーがそこに入っていける形になりました」と制作当時を振り返る。そして『蟲師』本来の主人公であるギンコを演じた中野さんは本作の収録について「アニメと同じなんですよ。監督と音響監督も一緒なので、最後に自分ひとり残されるところまで同じ(笑)。TVシリーズが全26話なので、ゲームは“27話”と言えるのでは」とコメントした。





●実機でデモプレイ!会場から拍手が!!



 さらに実機を使ってのデモプレイでは、中野さんと桑畑さんが蟲を採取するミニゲームに挑戦。中野さんが見事、蟲を捕まえると会場から大きな拍手が。ゲームプレイで盛り上がる会場に長濱監督も「こんな番組がありますよね。面白い!」と大喜び。蟲の名前や生息場所、容姿を書き写す“調書”を作成する場面では、なぜか中野さんと桑畑さんは採取した蟲に「ひろし」と命名。その後、先輩蟲師の“ヤクノ”という人物に採点してもらうのだが、容姿のスケッチ判定が意外と難しく、「これは馬越さんからの挑戦だと思います」という中野さんの言葉に会場は爆笑となった。



 ちなみにゲームを続けていくうちに原作にも登場する少女・淡幽も登場するのだが、「淡幽とのイベントはちょっとそっけないかも知れません。でも主人公(プレイヤー)は淡幽と交友関係にあるギンコとは違う立場にある。『蟲師』の世界観を守ることがファンへのサービスだと思っているので、そこは桑畑さんと綿密に打ち合わせました」と長濱監督。「最終的には“これですね”と納得できるものになったので、原作が好きな人なら分かってもらえるはず」と語った。



 後半は来場した参加者からのアンケートに答える質疑応答のコーナーがスタート。ここで原作の担当の講談社・アフタヌーン編集部の宮崎さんと、音楽を制作した増田俊郎さんが飛び入りで参加。2人が舞台に登場すると会場から大きな拍手が送られ、イベントはさらに盛り上がりを見せる。「ゲーム制作では原作の漆原友紀先生と綿密な打ち合わせをしましたか?」という質問では、宮崎さんは「長濱さんを全面的に信用していましたので、完成を楽しみにしていた」と答え、漆原先生がゲームのシナリオを読んで「面白くて、逆に悔しい」と語ったエピソードを披露した。また増田さんは『蟲師』の音楽制作について質問を受けると、「僕は何もしてません」と返答。「通常の仕事だとストックやアイディアを引っ張り出す作業をしたりするんですが、そうやって身構えてしまうと『蟲師』の曲にならない。あるがままの形というか、自然にできた曲。自然現象なんです、これは。だから“やったー!”という達成感がないんですけど(笑)、何十年という仕事のなかでしたことのない経験をさせてもらいました」と説明した。



 そして会場ではアフタヌーン編集部から提供されたTシャツ、予約特典の巾着、DSソフト、中野さんのサイン入り原作コミックなどが当たるプレゼント抽選会が行なわれ、最後に「2年前に放送が終わった作品とは思えません。この会場の光景そのものが目指していた空間、自分が思い描いていたことの全てです。今日は皆さんと一緒にゲームの打ち上げができたのは何よりも幸せです」という長濱監督から挨拶があり、終了予定時間を大幅にオーバーして大盛況となったイベントは幕を下ろした。





ニンテンドーDS『蟲師 〜天降る里〜』

2008年1月31日発売

価格:5,040円(税込)

ジャンル:ライフシュミレーション

発売元:マーベラスエンターテイメント

『蟲師 〜天降る里〜』発売記念イベントに出席した(左から)石綿春也さん、水谷英之さん、桑畑絹子さん、中野悠斗さん、長濱博史監督。



イベントではギンコを演じた中野さんが音頭をとり、ファンと一緒に乾杯。会場にはスペシャルドリンクとして“光酒(こうき)”が用意され、来場者に大好評だった。



後半には、アフタヌーン編集部の宮崎さんと音楽を担当した増田俊郎さんが飛び入り参加。貴重な『蟲師』制作に関する裏話を披露してくれた。



スペシャルドリンクの光酒。梅ワインをベースにズブロッカを加えた甘い口当たりのカクテルで、少量のゼラチンを溶かし入れて光の粒を表現している。ほかに日本酒の「上級」とノンアルコールの3種類の光酒が用意された。





Copyright (C)漆原友紀/講談社・「蟲師」製作委員会 (C)2008 Marvelous Entertainment Inc.


本文内容、リンク等は掲載時のものです。
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