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『ひぐらしのなく頃に解』のテーマソング「you」でおなじみの癒月さんがファーストアルバム「START!」をリリース  ( 2008年01月31日 )

ゲーム『ひぐらしのく頃に解』のテーマソング「you」で一躍脚光を浴びたシンガー、癒月さん(よみ:ゆづき)のメジャーデビュー&ファーストアルバム「START!」が2月14日にリリースされる。癒月さん自身で企画、作詞、作曲を担当し、メインコンポーザーにゲーム『ひぐらしのなく頃に解』の音楽担当のdai氏、サウンドプロデュースにはTVアニメーション『ひぐらしのく頃に解』のイメージソング「you-Visionen Im Spiegel」(イメージアルバム「かけらむすび」に収録)の編曲を務めたMorrigan氏ほか、豪華作家陣を迎えての満を持してのメジャーデビューとなる。

今作は癒月さんの初恋体験を元に、恋愛の始まりから失恋、そして立ち直るまでの模様を全12曲の楽曲でひとつの物語として表現している。わくわくドキドキした初恋、愛する人との希望に満ちた瞬間、恋が終わった時の喪失感、絶望の時を経て、再出発への第一歩を踏み出すまでの様々な想い、バラエティに富んだ楽曲達を表情豊かなボーカルで表現している。

アルバムをきっかけに、今後はより大きな活躍が期待される癒月さん。アルバムタイトル通り、快進撃のスタートとなる1枚をチェックしておこう。

インタビュー【癒月さん、メインコンポーザー・dai氏、企画・指揮・Rio氏(文中敬称略)】



●「なんでこの人、プロじゃないんだろう?」(dai)



――音楽活動はネットを中心に2004年から始められたそうですね。きっかけから、本格活動にいたるまではどのような経緯があったのでしょうか。



癒月:初めは趣味程度で、気が合う人達とボイスドラマを作ったり、同人ゲームの声をやったりしていました。そのうちに『ひぐらしのく頃に』というゲームに出会って、『ひぐらし』のボイスドラマを作っている時にdaiさんがサイトに遊びに来てくださって。それが縁で、daiさんが『ひぐらし』関係のオリジナルサントラCD「Thanks/you」を制作する際に「『you』という曲を歌いませんか?」と声をかけてくださったんです。



dai:癒月さんのサイトに行ったら、素晴らしいサンプル曲があって、「この人しかいない!」と勢いでお願いしました。



――最初に癒月さんの声を聞いたときの印象は?



dai:「なんでこの人、プロじゃないんだろう?」と思いました。音程がとれているというだけでなく、感情の込め方が素晴らしかったし、伝わってくるものがすごくあって。衝撃的でしたね。すごい方と出会えてよかったと。それからCDを出すたびに力を貸してもらいました。



――そこから、癒月さんの音楽活動が、本格的に始まったんですね。



癒月:そうですね。それからしばらくして今度は『ひぐらしのく頃に』のイメージアルバム「かけらむすび」に「『you』を収録しませんか?」というお話をいただきまして。その時に出会ったエンジニアさんが私をティームエンタテインメントさんに紹介していただいて、そこからファーストアルバムまで話が一気に進んでいきました。





●「ほら、あの時の収録で歌っていた癒月さんって人が…」(Rio)



――ファーストアルバムのリリースが決まった時の感想はいかがでしたか?



癒月:もう飛び上がるほどうれしかったです。「また一つ、夢が叶った!」と。



――「START!」のアルバムコンセプトや内容はどんな感じになったんですか?



癒月:アルバム制作自体が初めてだったので、身近な方にいろいろ相談してみたら「恋愛ものにしてみたらどう?」と言ってくださって、「初恋なら自分の経験談でイメージしやすいし、詞も曲も作りやすいかも」と思って、アルバム全編で初恋を表現してみようと。



Rio:本当に一気に話が進みました。癒月さんの収録に初めて立ち会って「なんてすごい歌い手がいるんだ」と驚いたのも束の間、癒月さんが話していたエンジニアさんから「最近いい歌い手さん、いない?」と聞かれ、その時に「ほら、あの時の収録で歌っていた癒月さんって人が…」と、癒月さんを推したと思ったら、アルバム制作決定、と。その時、癒月さんから「私ってどういう企画があうんですか?」と相談をされたんです。癒月さんの魅力について考えた時、癒月さんは、エモーショナルな部分、歌に込める感情にものすごく秀でていて、それを引き出せる題材がいいだろうと思って。そこで恋愛とか感情が込めやすいものがいいだろうと思って投げかけたら、広がっていったんです。



――アルバムが、【初恋〜失恋〜再出発】というストーリーになっている構成は珍しいですね。



癒月:そうみたいですね。自分にとってやりやすい形で作っていっただけだったので、

初めてそのことを聞いた時は驚きました…。



――自分自身の体験が元になっているそうですね。楽曲を聴いたのですが、恋が終わった時の落ち込み様にちょっと驚きました。



癒月:そうですね。もう人生が終わったかと思ったくらい(笑)。私は好きになるともう周りが見えなくなってしまうくらい一直線なので、別れを告げられた時はショックが大きかったです。



――きっと大きな失恋を体験した方は共感するでしょうね。特に女性の方は。



癒月:そうだとうれしいですね。そして例え失恋をしても、また立ち直るきっかけになってくれたいいなと思います。





●「you」だけじゃない。癒月さんの表現力にスタッフが感動



――初めてのアルバム制作で大変だったことは?



癒月:歌詞作りですね。あまり詞を書いたことがなくて、書いても1番だけという感じだったので今回はフルで、しかもインストナンバーを除いた全11曲分作るのは大変でした。最初に「全曲、作詞しますか?」と聞かれた時に、「大丈夫! できます!!」なんて気軽に答えましたが、やってみると難しくて。どうしても言いたいことや想いを1番に込めてしまって、2番がなかなか書けなくて苦労しました。



――曲と詞、どちらから作ったのでしょう?



癒月:まずイメージ的な詩を全部書いて、それを作曲してもらう方に渡して作曲して頂き、上がってきた曲に合わせて詞を整理していく形で進めていきました。



――作曲は癒月さんやdaiさんのほか、様々な方が担当されています。



Rio:癒月さんが物語の芯を通す時に絶対的な音のパートナーが必要だなと思って、daiさんにお願いしました。ただ、恋愛にはいろいろな側面があって、物語の起承転結や彩りを豊かにするために、ぺーじゅんさんやHIRさんやたくまるさんにもお願いすることにしました。daiさんは恋愛の悲しい部分やそれを乗り越えた強さを、ぺーじゅんさんはOPなどのきらびやかなイメージ、HIRさんはドキドキした感じやポップなもの、たくまるさんはほのぼの・しみじみした幸せを、という各作曲家さんの特性に合わせたテーマで、癒月さんの良さを引き出してもらおうと。また、癒月さん自身にしかわからない微妙なニュアンスがあるところはご自身に作曲してもらうというように、役割分担をしました。でも、やっぱり中心にはdaiさんの音の世界があります。daiさんがいなければこの企画は成り立ちませんでした。



dai:いえいえ、そんなことないですよ……。「こんなCDの企画があるのでお願いするかもしれません」とお話は聞いていて、「実現できたらいいな」と思っていたので曲を書かせていただいてうれしかったです。癒月さんの素敵な歌声だったり、Morriganさんの素晴らしいアレンジがあったからこそ、とてもいい形になったんだと思います。



――異なるタイプの曲を様々な感情と表現で歌っているのはすごいですね。声優を体験されていることも大きいんでしょうか?



癒月:そうだと思います。楽しい曲は楽しく、悲しい曲は悲しく、感じたまま歌いました。でも、どの曲も自分で詞を書いているので曲の世界に入りやすかったです。



――レコーディング時には、どのようなディレクションやアドバイスがあったんですか?



癒月:あまり細かい指示はありませんでしたね。ほとんどお任せみたいな感じで。



Rio:自分の中にある部分を出してもらう作品なので、音程がどうという細かい指示を出すより好きなようにやってもらったほうがいいだろうと思っていました。のびのびと歌って貰って、その後で歌に合わせて曲を調整していく、という方法です。癒月さんのエモーショナルな表現にバックの音がついていけてないところがあって、そこをあわせるのにMorrigan君も苦労してたみたいですね。たぶん普通のCD制作に比べて倍以上の作業になっている気がします(笑)。



癒月:ごめんなさい(笑)。



Rio:でも、やっているうちに癒月さんの引き出しの多さに感動して、Morrigan君自身も「良さを出してあげないといけないと」と使命感に燃えてたみたいです。ファンの方の中では「you」のイメージが強かったと思うんですけど、このアルバムを聴けばいろいろな引き出しを持っていることがわかっていただけると思います。



――daiさんは上がってきた歌を聴いてどう感じましたか?



dai:同じ曲でも、次々にバージョンアップしていって驚きました。癒月さんの歌声の幅の広さも再確認できました。



Rio:自分の体験を歌っていることもあって、癒月さんのこだわりもすごかったです。普段はほわほわした感じなのに、企画の話となると、もう積極的で。そこに癒月さんの秘めた情熱を感じました(笑)。だからこそ、いいものになったんでしょうね。





●ブックレットデザインもこだわりあり。同じイラストレーターを推す偶然も!



――制作の中で、癒月さんが“どうしても譲れなかった”というようなところはありますか?



癒月:一番こだわったのは「ほころび」という曲ですね。最初にいただいたバッキングがラウンジミュージックみたいな感じで、そこまでは素朴な音だったのにいきなりエレキピアノなどでかっこいい感じになっていたのがすごく気になって…。そこは何度何度もMorriganさんに直してもらいました。



Rio:この曲だけ、最初は中森明菜さんの曲みたいにとんがってて(笑)。「if」もすごい直しましたね。伴奏を足したり、ピアノの音色を変えたり。この2曲は幸せな時間から悲しい感情に移っていくんですけど、微妙なニュアンスがなかなか伝わらなくて。自然に変わっていかないと前後が分断されてしまうのでそこの調整はかなり大変だったみたいです。



――サウンドもシンプルな感じになっていて、より感情が伝わるようなアレンジになっている気がしました。



Rio:あまりごちゃごちゃと複雑な音にしてしまうと、癒月さんの良さが消されてしまうので、Morrigan君も、シンプルな作りを目指したようです。



――ジャケットのビジュアルも癒月さんが関わっているそうですね。



癒月:イラストを発注する時に、既にぺーじゅんさんの曲「はじまりの合図」が届いていて、セーラー服の女の子が学校に出かける時、「行ってきます!」と家のドアを開けると光が差し込む感じの、髪の毛が揺れてて、みたいなイメージが頭に焼きついたので、それをお願いしようとしたら、「曲に引っ張られ過ぎ。全体のジャケットじゃなくなる」と言われました(笑)。それだったらイラストを描いてくださる水那瀬さんにキーワードを伝えて描いてもらおうと。



Rio:イラストを担当した水那瀬さんも、癒月さん自身がネット上を何週間も探し回って見つけた方なんです。僕も何人か候補を考えていたんですけど、まずは癒月さんが納得いくまで探してもらったほうがいいなと思っていたら、僕も想定していた水那瀬さんを候補として挙げてきたので、すごい偶然だなと思いました。



癒月:表紙が物語の始まりで、背景がルーズリーフみたいになっていて、中の歌詞もルーズリーフに手書き風のフォントで書いてあります。一番最後の「スタート」という曲が時間軸から言うと現在で、主人公の女の子は歌詞カードに書かれている思い出を持って、これから前に進むというストーリーになっています。



Rio:癒月さんのこだわりは、イラストにも結構ありまして、巻末イラストの成長した女の子の髪の長さは特に(笑)。表紙から入って、曲と共にページをめくっていくと成長していろいろな想いを抱えながら前に進んでいく過程がわかっていただけるかなと思います。





●次の夢はソロライブ、主題歌曲の歌唱をめざして!



――アルバムの制作もすべて終わった今、どんな心境ですか?



癒月:「やった! やり遂げた!!」という感じです(笑)。11月から12月にかけては詞も書かなきゃいけないし、歌も歌わなきゃいけないし、風邪をひいちゃいけないと張りつめた状態が続いたので、今は開放感いっぱいです。これだけアルバム制作で深い部分も関わってきたので思い入れも強いですし、達成感も大きいですね。



――夢がひとつ叶いましたね。さて、次はどんな夢を目指しますか?



癒月:まだまだやりたいことがたくさんありますが、アニメやゲームのOPやEDテーマを歌って、作品の中でも声の出演をしてみたいですね。そしてソロライブもまだやったことがないので、ぜひやりたいです。



――では、最後にメッセージを!



癒月:初めてのアルバム制作でいろいろ大変でしたが、制作に関わってくださった皆さんのおかげで素敵なアルバムができました。私自身、すべての部分に関わってきて思い入れも深いですし、1曲1曲がそれぞれ、アニメやゲームなどのテーマ曲になってもいいと思っているくらい、想いを込めて作った大切な曲達なのでじっくり聴いていただければと思います。このアルバムで伝えたい想いはありますが、皆さんそれぞれが聴いて何かを感じてくれれば、恋愛に限らず、今、壁に直面している方がこのアルバムを聴いて力付けられたらうれしいです。このアルバムをリリースした後もいろいろなことが進行していて、近いうちに私の歌を聴いていただく機会もあると思います。癒月に興味を持ってくださった方は、私のHPでチェックしてくださいね。アルバムの感想もお待ちしてます。これからも歌だけでなく、声を通した活動を続けていきますので応援よろしくお願いします。





CD■「START!」/癒月

2月14日発売 3,150円(税込)

発売:ティームエンタテインメント

<収録>

01.プロローグ[作曲:dai 編曲:Morrigan]

02.はじまりの合図[作詞:癒月 作曲・編曲:ぺーじゅん]

03.ふと気がつけば[作詞:癒月 作曲:dai 編曲:Morrigan]

04.ハッピースマイル[作詞:癒月 作曲:dai 編曲:Morrigan]

05.あと5分[作詞:癒月 作曲・編曲:HIR]

06.二人の時間[作詞:癒月 作曲:たくまる 編曲:Morrigan]

07.if[作詞・作曲:癒月 編曲:Morrigan]

08.ほころび[作詞:癒月 作曲・編曲:Morrigan]

09.別れの日[作詞:癒月 作曲:dai 編曲:Morrigan]

10.ぬけがら[作詞・作曲:癒月 編曲:Morrigan]

11.time[作詞:癒月 作曲:dai 編曲:Morrigan]

12.スタート[作詞:癒月 作曲:dai 編曲:Morrigan]

■「START!」/癒月
2月14日発売 3150円(税込)
発売:ティームエンタテインメント



ファーストアルバムをリリースする癒月さん。2月14日というタイミングだから、彼女からのバレンタインプレゼントと考えてみては?(笑)







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