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DARKER THAN BLACK −黒の契約者−

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スペシャル

「DARKER THAN BLACK−黒の契約者−劇判」リリース
作曲家・菅野よう子さんスペシャルインタビュー 〜前編〜
菅野よう子さん 「DARKER THAN BLACK−黒の契約者−」のサウンドトラックアルバムが、7月25日にリリースされます。題して、「DARKER THAN BLACK−黒の契約者−劇判」

「劇判」とは、ドラマや映画のBGMの、ちょっと古めかしい言い方。古き良き時代の刑事&探偵ドラマの音作りをイメージしたという「DARKER THAN BLACK」サントラには、ふさわしいタイトルでしょう。

アニメ@niftyでは、現在、物語後半の音楽制作に突入しているという作曲家の菅野よう子さんを直撃
主人公・黒(ヘイ)をはじめとする魅力的なキャラクターたちや、深みのある物語世界を、どのような音楽で彩ったのか、お話を聞きました。

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●古い刑事ドラマの音楽を意識しました
  Q1: 菅野さんから見た「DARKER THAN BLACK−黒の契約者−」の印象は?
  A1: 臭いのある作品だなと思いました。ドブの臭いとか、路地の貧乏そうな臭いとか、血の臭いとか、猫のおしっこの臭いとか。それから食事の匂いも。最初はもっと無機質な世界を想像していたんですけど、出来上がった映像を見ると、まるで逆の印象でした。
  Q2: 今回のサウンドトラックの全体的なコンセプトを教えてください。
  A2: 岡村(天斎)監督は、70〜80年代の刑事や探偵モノのTVドラマのサウンドを求められていたので、それはかなり意識しました。
  Q3: 菅野さんご自身、かつての刑事ドラマがお好きだったりしますか?
  A3: 私は、当時からTVドラマをほとんど見てなくて、詳しくないんです。たまに両親が洋画の「刑事コロンボ」を見ていたことなどを思い出しながら、たぶんこんな感じの音だろうと思って作っていきました(笑)。他にも「北北西に進路を取れ」のような、古いサスペンス映画をイメージしましたが、映画自体もそんなに見るのが好きではないので、「こんなコンセプトです」というのを言葉で説明するのは難しいですね。具体的なメロディだったり曲調だったりなら、すぐ頭に浮かぶんですけど。
  Q4: なるほど。
でも、「DARKER THAN BLACK−黒の契約者−」の物語にも見事にハマり、当時のドラマや映画ファンにとっても、魅力的な音楽になっていると思います。音楽作りの現場で、気をつけていたことはありますか?
  A4: 技術的な話になりますが、古いサントラらしい音質を、どうやって今の環境で再現できるかということですね。演奏家もスタジオもミックスも、古い音楽に聞こえるようにセレクトしました。
  Q5: 古さが逆にかっこよく聞こえるサウンドになっていると感じました。そして、遊び心も入ってますね。たとえば、9曲目の「Guys」のイントロがまるで「太陽にほえろ!」のテーマ曲みたいだったり……。
  A5: そうそう(笑)。
久良沢凱という昔の探偵ドラマかぶれのおじさんが出てくるので、その人が登場した瞬間、こんな音が鳴ったら面白いなと思ったんです(笑)。この曲のサックスは、実際に当時、ドラマのサントラを吹いていた方にお願いしたので、時代の匂いがよく出ていますね。泣きの音色になっているのは、当時のサックスプレイヤーはみんな演歌を吹いていたからなんです。
●黒(ヘイ)は、飢えた心を持った人だと思います
  Q6: 主人公の黒(ヘイ)には、どのような音をイメージしたのでしょうか?
  A6: ヘイの設定について全てを知っているわけではないんですけど、私の解釈では、たくさんご飯を食べるというのは、すごく飢えた心を持った人ということなんです。それが実は契約なのか、他のヒミツがあるのかは分からないですけど……。 口に何かを詰め込むというのは満たされていない気持ちの表れで、「寂しい」とか「悲しい」という気持ちを伴ったキャラクターだと感じたので、音楽もそういう雰囲気になっていきました。
  Q7: 黒(ヘイ)をテーマにした曲に、何か共通しているものはありますか?
  A7: 黒(ヘイ)の曲には、基本的にアコースティックギターを使っています。細い弦を弾いて音を出すギターが、私には、張り詰めた神経に触れて音を出しているように感じられたので、ヘイの心を表すにはぴったりだと思ったんです。
  Q8: 逆にアクションの曲は、いかにも70〜80年代らしい粘り気のあるサウンドになってますが、そちらで気をつけたことはありますか?
  A8: これも技術的な話になってしまいますが、あえて正確さを多少欠いた、ゆらゆらしたテイクを好んで使いました。普通だったら、ちゃんとしたテイクが録音できるまでレコーディングをやり直すんですが、今回は正確さを追求しすぎず、生々しい雰囲気を優先しました。それによって、人間くさい曲になったと思います。 たぶん、昔のTVドラマのサントラって、あまり予算もかけられなかったし、今のような高度な編集機材もなかったので、ほとんどの曲が一発録りだったはずなんです。そういう時代の音作りを意識してみました。
  Q9: 18曲目の「Water Forest」は、最初から予告用として作られたのでしょうか?
  A9: この曲は、黒(ヘイ)がたそがれて街を歩いている様子をイメージして作った曲で、特に予告用という意識はありませんでした。この曲を予告に使ったのは、音響監督の若林(和宏)さんのセンスですね。甘い余韻が出て、よかったと思います。
  Q10: 若林音響監督とのやり取りで、印象に残っていることはありますか?
  A10: 黒(ヘイ)に付ける音楽は、もう少し冷たい音をイメージされていたようで、「音楽になってないような、効果音みたいな無機質な曲を作ってください」と言われました。でも私は言われた通りにしなったので(笑)、ヘイに付ける音楽は大変だったみたいです。
  Q11: なぜ菅野さんは、黒(ヘイ)に無機質な音楽を作らなかったのでしょうか?
  A11: ルックスに合わせたかっこいいだけの音楽や、契約者という設定から無感情な殺人鬼みたいな音楽を作っても、黒(ヘイ)には合うには合うと思いますが、それだと彼の本当の魅力が見えなくなってしまう気がしたんです。
  Q12: 黒(ヘイ)は、女性ファンの人気がすごく高いキャラクターですが、彼の男性としての魅力を、菅野さんはどう感じますか?
  A12: 男性としての魅力ですか?(笑) 女性絡みのシーンが多くて、ファンのみなさんが「キャー!」っとなるのは分かる気がしますけど、私は付き合いたくないです(笑)。
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(C)BONES・岡村天斎/DTB製作委員会・MBS

 




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